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著者 有丈ほえる イラスト ちょこ庵

機械少年と新人類の少女たちが
歴史を掘り返し、真実を知る
考古学ファンタジー!

こんにちは、夕凪真白です。
今回は講談社ラノベ文庫から『救世主だった僕が三千年後の世界で土を掘る理由』のご紹介と感想やっていきたいと思います!

目次

 1 ▯あらすじ
 2 ▯内容紹介
 3 ▯個人的おもしろポイント
 4 ▯感想
 5 ▯最後に
 6 ▯章ごとにいろいろまとめてみた

▯あらすじ

天空から飛来した侵略者・アルデヒトにより、人間の大地は蹂躙された。人間たちは生きた機械・クチュールマタを戦力に抗戦する。“救世主”と呼ばれたクチュールマタの少年・リュトは、調整のためコールドスリープに入る。そして彼が再起動した時、世界の様相は一変していた――。大地はヘドロに覆われ、“地球人”として超巨大な樹木の上で暮らすアルデヒトたちは、自分たちが外来種であることすら忘却していた。地球に何が起きたのか。人間はどこへ消えたのか。リュトは自らを掘り出した考古学者の少女・ニナとその助教・アイルにいざなわれ、発掘調査に繰り出す! 救世主パワーで土を掘り、失われた三千年の真実を暴く考古学ファンタジー!!
(講談社ラノベ文庫公式サイトより)

▯内容紹介

〇内容
あらすじがこれ以上言うことがない内容です!
内容を知りたい方は、上にあるあらすじをご覧あれ!

ちょっとだけ補足!

クチュールマタとは!
座散乱木という博士が作った生きた機械。μスープ(新陳代謝する奇跡の金属を肉として、ナノマシンで自己修復機能を実現した万能溶液)を血としていて不死身。アルデヒトとの戦いに投じられた兵士たちです。要するに、人間のような不死身の対アルデヒト機械兵器ってことです。ちょっと違う?

〇ジャンル

考古学+ファンタジー+SF?です!

考古学が好きな方、ファンタジーが好きな方など、楽しめると思います。
(※購入前には試し読みを読んでね!)

〇登場キャラ
ハインリヒ・リュト
本作の主人公。見た目が女の子みたいなクチュールマタの少年。コールドスリープから3千年後?の世界で目覚め、ニナやアイルとともに人間とアルデヒトが証拠や、人間が辿った経緯を調べることになる。

ルルティエ・ニナベル
本作のヒロイン。アルデヒトで考古学者な少女。アカデミー・ヒストリアに在籍する准教授。眠っていたリュトを発掘した。考古学を専門に、人間が歩んだ歴史や出来事を遺跡調査によって解明、探求している。

クラリス・アイル
ニナの助教をしているアルデヒトで考古学者の女性。歴史考古学を専門にしている。お姉さんみたいな世話焼きで、二ナのお金遣いの荒さにいつも怒ったりしている。

トグマ教授
人間考古学の地平を切り開いたパイオニア。ニナに考古学を教えた恩師。眼鏡をかけた腰が低い男性。

シュバインバッハ教授
物語中盤で行われた調査の調査本隊総隊長。雷のような髭が特徴の高圧的な、アルデヒトで考古学者の男性。地位や権力を愛する嫌なやつ。

▯個人的おもしろポイント

①三千年後の世界!
コールドスリープで目覚めたら三千年後だったんですよね。何もかもが違ってて、守るはずだった人間は滅んでいて、敵だったアルデヒトしかいない世界。敵対していたことも知らず、アルデヒトたちは悠々と生きていて、時が経っているから、こたつやフィギュアが変に解釈されていたりするんです。地球になにが起こったのか、他のクチュールマタはどこに行ったのか。時代の違いを感じて、歴史を解明していくのは、面白いです!

②考古学の発掘調査!
考古学が題材の珍しい作品なんですよ! 発掘調査があって骨や物が出土して、珍しいものが出てきて、触察して最初は何かなって思ったあと、答えを知ったときの驚き。発掘するときの道具や考古学の知識もいっぱいあるので、少しだけ学べたりして。出てくるもの、見えてくるものがあって、楽しいんです!!

③三千年前の真実や秘密!
何かがあったことは間違いないんです! その真実や秘密が発掘とともに徐々に明らかになって。重たい過去は辛くて。戦争を終えた者たちの「想い」と世界が一変した真実、主人公の秘密を知ったとき、身に染みて感じるものがあります。読んでみて下さい!!

他にもいっぱいおもしろポイントはありますが、今回はここまで!
気になった方は、試し読みをご覧になられたり、書店さんに行って見たり買ったりしてみて下さいね。

▯感想

三千年後の世界で目覚め出会い始まる考古学ファンタジー! 侵略者しかいない世界で、発掘によって分かっていく過去の真実、そして自分の存在。取り残された主人公が、過去を知り悩んで考える、考古学と歴史の見方が楽しめる作品でした。戦がもたらした歴史を、いろいろな角度から感じることが出来て、それぞれの「想い」がみえて、面白かったです!!

次にキャラ。まずはリュト。いろんなことが変わっている世の中で、秘密が明らかになり、自ら考えて乗り越えていく姿はよかったですね。事実を知ってもめげずに立ち向かう。仲間想いな優しい主人公でした。次にニナ。ケモミミの探求心溢れる女の子は可愛いです!一度は間違っても、仲間と思い助けようとする意志と立ち向かう勇気。カッコいい女の子でもありました。

そして最後は、アイルさん。膝枕はいいよね…恩師に対する敬意と、過ちに対する怒りもあって、カッコ可愛いお姉さんでした。どのキャラも考古学には精通しているけど、いろんな感じ方があって。途中で出てきた、女の子と出会うために発掘に参加する、アルデヒトの男の子は、出てきたキャラの中でちょっとお気に入りです。一番はもちろんリュトくんですよ!

イラストはちょこ庵先生。
ケモミミっ子はいいですよね。
一番好きだったイラストは265ページ!
二ナの手を差し出すしぐさも好きですが、全体から伝わってくる光! 二ナの線を強く書かずに照らされて映る姿はカッコよすぎです。リュトが見惚れるのも納得ですね。他のイラストも可愛いものや迫力があるものがあって、どれも楽しく、味わい深かったです。

歴史をひも解くのが好きな方、ファンタジーが好きな方、おすすめします!

▯最後に

2巻楽しみにしています。
彼女たちが何を見つけて
どんな過去を見るのか
気になっちゃいますね。

以上、ラノ感でした!

▯章ごとにいろいろまとめてみた


リュトニナアイルエッチな?グロい?ページ数
プロローグ×××××2
第一章×47
第二章×69
第三章×62
第四章×59
第五章×34
エピローグ××6
合計279

名前が書いてあってもセリフがない、
登場してない場合はカウントしていません。
キャラは出ているが〇出てないが×です
キャラ以外はあるが〇ないが×微妙が△です
(キャラ以外は管理人が思った通りに
書いているので、
〇×△は多少の違いがあるかもです)