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著者 栗ノ原草介 イラスト 風の子

魔法少女ランドが潰れちゃう!?
魔法少女と悪魔が協力!?
夢追いラブコメ第2巻!!

こんにちは、夕凪真白です。
今回はガガガ文庫から『魔法少女さんだいめっ☆』2巻の感想をやっていきたいと思います!

あらすじ

「大変だよハルきゅん! 魔法少女ランドが経営不振で潰れちゃうって!」おんぼろ遊園地・魔法少女ランドのピンチに、ぷるりら☆満咲が立ち上がる! 満咲から協力を頼まれたハルは、魔法少女と悪魔のヒーローショーでお客さんを呼ぶことを考える。当然、散華に出演をお願いするのだが――。「ハル。あんた、悪魔のしもべになりなさい。そしたらヒーローショーに手を貸してやるわ」まさかのハル争奪戦が勃発!? 魔法少女嫌いなハルは、悪魔の誘惑に抗えるのか……!? マジカル☆夢追いラブコメ、悪魔が魅せる第2巻!
(ガガガ文庫公式サイトより)

感想

前回はハル君が魔法少女になって、満咲ちゃんと一緒に悪魔(シナモン)を倒して終わったけど、今回は魔法少女ランド! 秘密の趣味を持っているハル君。その秘密は、なんとお菓子作り! 恥ずかしくて他の人に言えないハル君は、こっそり夜にクッキー作り。そこに、こっそり現れる妹のつくしちゃん! ハル君のクッキーを食べてマイナスコメントをするんだけど、どうやらいつものことみたいで。満咲ちゃんにクッキーを渡したいけど渡せないハル君の元に、満咲ちゃんから電話が! どうやら魔法少女ランドが潰れちゃう危機らしい。どうするのハル君! 結果、満咲病は強いらしいですーーというのが試し読みまでのお話。


まず始めに。
ハル君がお菓子作り。なんだかどんどん女の子っぽくなっていますね…さすが2代目魔法少女!
つくしちゃんの、ちょっといじわるなところも変わらなくて。ハル君のクッキーがどんな味か食べてみたいですね!

さて、今回は中二びょ――間違えた、悪魔少女の散華ちゃんがメインの回でした。
散華ちゃんのちょっと恥ずかしいところや過去が見れて。格好つけるためにブラックコーヒー頼んじゃうのは可愛いですね。散華ちゃんの母親の友達である、カフェのマスターさんも楽しそうな人で。マスターさんから語られる過去には、どうして、あんなにコロネが好きなのかもわかって。ちょっぴり泣けちゃいました。散華ちゃんのいろんな一面が見れて。この巻から散華ちゃん好きになる人たちも、多いんじゃないでしょうか! ちなみに私はハルきゅん推しです!

そして、今回重要な『好き』という感情!
この作品は1巻でもそうだったんだけど、何かに立ち向かう強さや気持ちが、強いんですよね。もちろん魔法少女は、そういった気持ちの要素が強いキャラではあるんだけど。それでもこの作品の”気持ち”からでる"熱さ"は他の作品にはないものだと思うんです!

ちょっと脱線しちゃいました…。さぁ、そうなんです。今回『好き』が大事なんです。魔法少女であっても、悪魔少女であっても、それはどっちも変わらない。2人ともに『好き』、『大好き』を持っていて。仲が悪い2人、ライバル同士な2人だけど、少しだけ気持ちが通じ合う。1巻で満咲ちゃん。2巻で散華ちゃん。2人の想いを知っているからこそ、一気に向かってトラブルに立ち向かうラストは青春でした。

続いて、ハル君。
クッキーを渡したいけど渡せない、悩みを持っているわけですが、頑張って1歩進めた気がします。2人にみせられて変わっていくのは男の子として、どうかと思いますが…。もっと成長していってほしいですね。散華ちゃんの心を徐々に開いていくのは、男の子でした。

散華ちゃんと仲良くなっていきながら、彼女の秘密や過去を知り、見えてくる感情。魔法少女と悪魔少女、2人の女の子の『大好き』が詰まっていて。互いに張り合いながらも、一緒に乗り越えていく友情があって、面白かったです!

以上、ラノ感でした!