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著者 秋堂カオル イラスト ハル犬

とんでも聖女がやってきた!?
波瀾うずまく元勇者の
引退生活コメディ第2巻!!

こんにちは、夕凪真白です。
今回はGA文庫から『透明勇者のエンジョイ引退生活! ~魔王を倒した元勇者、透明化スキルで気ままに人助け~』2巻の感想!

あらすじ

「ほほう、今日のパンツは紺色か」女神から授かった《透明化》スキルを使い、今日も平和な田舎町でやりたい放題の元勇者ウォルター。悠々自適(?)な引退生活を送る彼は、街で収穫祭なる催しがあると知り、出店を開くために奮闘する。そんな中再会したのは、かつて勇者一行で《聖女》を務めた少女ヒメリアだった。「また会えたね、ウォルた~ん♥」彼女がウォルターの初恋相手だと知り、気が気じゃないアルフィら。やがて祭は始まりボルテージは最高潮……のはずが、魔王の恩恵《デス》のせいで街は存亡の危機に!?ちっとも平穏になれない元勇者の引退生活を描くシリーズ第2弾!!
(GA文庫公式サイトより)

感想

前回はカルマボーン将軍を倒して、街に残ることにして終わったけれど、今回はお祭り!覗きの件で懲りたのかと思ったら、街の女の子たちのパンツの色を毎日チェックするという、とんでもないことをやっているウォルター。だけど、大丈夫。ちゃんとオルガにばれて手帳を盗まれて。悲しがるウォルターはお祭りが近々始まることを聞いて、初めての祭りを全力で楽しもうと決意する。というのが試し読みまでのお話。


さて、まず最初に。
どうしてアルフィはこうなった…。1巻では真面目だけどちょっとおかしなところがある領主さんって感じだったけど、完全におかしくなっちゃってる!! いや、仕事がいっぱいで変になっちゃうのはいつも通りだったけど、ウォルターのことで完全にやられてしまいました。119ページなんて「、」なしで1ページ丸ごと文字で、思ってることをあれやこれやと。完全に病んでます。ナイフを持ったりして、何をしようとしているのか。ちょっと休んだ方がいいかもしれませんね。

それもこれも新キャラのせい。名前はヒメリア。元勇者一行の聖女で、ウォルターのことを「ウォルたん」っていう金髪の女の子です。そんなヒメリアがウォルターに近づいたりいろんなことをしようとしたりで。それに対してウォルターはあれですからね。オルガたちは舌打ちしたりで、アルフィーはおかしくなっちゃうんですよね。ウォルター最低です。

ただ、いつも通り急に現れたレシュカによって、彼女の秘密がウォルター以外に伝えられます。この秘密がほんとにひどくて、最後の方までウォルターはわからないんですけど、わかった瞬間のウォルターはかわいそうでした。ヒメリアはひどすぎますね。

そのせいでトントンっていう羽を生やした子豚が……。
ヒメリアが大事にしていた子なんだけど、かわいそうなことになってしまって。竜の一件があるからにしても、トントンは何も悪いことはしていないのに……どうか明るい未来があることを期待したいですね。


1巻のエピローグの引きにあった「デス」との対決。
実体化して少女となって襲い掛かって来る「デス」に対して、トゥーまで巻き込んで攻撃するレシュカ。ほとんどトゥーにあたってかわいそうでしたよ。この巻だけで何回、ウォルターが「トゥゥゥゥゥゥ――ッ!」って叫んでいたか。トゥーがいじめ――いじられなくなる日は当分こなさそうです。

そんなトゥーと張り合えるレベルで残念だった「デス」。絶対回避能力っていう強い設定なんだけど、語尾がデスで、1回目はレシュカに追い返されて、2回目は龍を引き連れて襲い掛かってきたけど、どちらかというと竜の方が――なんでもないです。2回目のバトルは、これまでよりも苦戦を強いられるバトル展開になっていて。レシュカと協力して戦っているところは熱かったです。助けたい、守りたい、死なせない。元勇者と賢者の2人はいいタッグだと思いました。


レシュカのウォルターに対する想い。
あれだけ、ウォルターにひどいことをやりまくっているレシュカだけど、小さいときにウォルターに助けられたことがあったことが今回明らかに。ちょっぴりのいたづらは恋する想いの裏返し。ちょっぴりではないけど、ウォルターのことは好きで。一緒に旅に出るときにウォルターに言われたことはしっかり守っていて。好奇心とか探求心とかで行動することもあるけれど、ウォルターのために動いちゃうところは可愛いですね。トゥーにも優しく出来たらもっといいですね!


次にあとがき。
プーさんはちょっと……選択肢としては危ない気がします。店長さんはすごく優しい方ですね。(ちゃんと読んだの?)きらきらな眼差しは手強そうでした。


笑いに熱いバトルに嫉妬、そして恋心。読みやすくて、ギャグに笑っちゃう、彼らの日常は飽きがこなくて、面白かったです!!

最後に

3巻がどうなるかわかりませんが、
すごく楽しみにしています。

以上、ラノ感でした!